この個体はいつものtmp設定よりは薄く仕上げて定位を高めで設定し、ローエンドカット傾向のニューヨーク系のサウンドにフィックスさせてあります。ライトな感覚のサウンドにはいつものtmp設定ですとローエンドレンジが重厚すぎるからです。
トップ材のゼブラウッドは硬質な響きをしますので、それを薄めにバスウッドにラミネートさせております。
あくまでこのウッド・コンビネーション仕様は特注仕様ですからイレギュラー扱いです。
ワタクシがオリジナル仕様でJJ仕様のベースを設定する際にはリヤーをスラントにする場合が殆どです。
これはベーシストの多くがJJ仕様の際、F&R共にヴォリューム・フルで演奏するケースが非常に多いからです。
意外とビミョーなヴォリューム・コントロールを行わないベーシストが多いのです。いつもフルテン!状態。
その場合JJ仕様はそもそもがF&Rのミックス・ヴォリューム設計ですから共にフルヴォリュームで鳴らした場合、ハイカットされます。
昔はアンサンブルでべースが前に出てくることが少なかったのですが、今日ではベースにも存在感が重要視されますので、ワタクシの設定はミックス時のサウンドにブライト感を付加させています。この状態にアイボリーのTB−5専用のピックガードが装着されます。JJ仕様はパーツコストの関 係でPB5のピックアップ仕様よりも¥15.000ほど価格が上がりますので、このベースの完成価格は¥435.000(税抜き)となる予定です。